◆合格者情報
お名前orニックネーム: しゅう
合格された試験: Python 3 エンジニア認定実践試験
Q1:Python経歴年数とPythonに出会った際の第一印象についてお教えください。
Python経歴年数は1年未満です。
Pythonに最初に出会ったのは20年以上前で、「外国でなんか流行ってるっぽい」「モンティ・パイソン・・?」ぐらいの印象でした。その後、「AI向けとして流行ってるみたい。でもAIしないし関係ないかな」ぐらいの印象に変わりました。
最近では、入門向けの言語としても第一級の人気言語になり、多くの身近なプロダクト (Ansible、pgAdmin4など) にも使われていることに気づいて、避けては通れない存在となってきました。エンジニアとして「できない」では済まされない存在になってきたと感じてようやく勉強してみた次第です。
実際触ってみた印象は、長らくC系のブロック構造をもつ言語に馴染んできた身に、インデントによる言語構造が新鮮でした。最近はPHPをメインで扱っていて微妙な違いに引っ掛かりつつですが、数をこなして馴染んでいきたいところです。
Q2:Pythonエンジニア認定試験を受けたきっかけと勉強方法についてお教えください。
最近は入門向けとしてPython言語が人気なので、小学生の子供に勧めてみました。まあ子供はすぐに飽きて終わったのですが、自分が少し興味を引かれて図書館で入門書を借りて1冊読んでみました。一つ適当なプログラムができ、なんとなくPythonの書き方がわかってきたので、せっかくだからと資格について調べてみました。
マスコットキャラのノベルティ(?)に惹かれて受験を決意しました。
まずは公式テキストを買って、最後まで通読しました。その後、PythonCEのサイトで紹介されていた模擬試験公開サイトで模擬試験を受けて、誤った箇所や自信がなかった箇所を学習し直してはまた模擬試験を受けて、というのを繰り返しました。
模擬試験で出題されていた問題についてすべて自信を持って回答できるようになったところで実際の本試験に臨みました。
Q3:Pythonエンジニア認定試験を受けて満足していますでしょうか?
はい。満足しています。今回は実践試験を受験しましたが、その2週間前に基礎試験も受験しました。
基礎試験では range() 関数や内包表記といった機能についての理解がとても浅かったことに気づかされました。今回の実践試験でも、ジェネレータ周りやenumについて、知識の抜けに気づくことができました。
内包表記などのこれまで扱ったことのある言語にない機能は、自分で開発をしてもそもそも使おうという発想すらできず、独学ではずっと放置していたと思います。そうした部分の知識の穴を埋めて、より「Pythonらしい」プログラムを書けるようになるために、この受験勉強は非常に有用だったと感じています。
Q4:会社からの受験補助や資格手当がありましたでしょうか?
いいえ。ありません。
Python認定試験については、データ分析試験だけが報奨対象となっており、それ以外はデータ分析実践試験も含めて対象外となっています。とはいえ、社内でもPythonの注目度は上がっていると感じているため、数年後には報奨対象になっているのではないかと思います。(願望含む)
Q5:Pythonエンジニアとして大事にしていることはなんですか?
Pythonらしいプログラムを書くことです。
以前、C/C++/Javaを経験した後にVB6を学んだのですが、その時に「気合を入れて」作ったVB6プログラムがとてもJavaっぽくて違和感がすごいものになったことがあります。この経験から、「言語ごとの文化」「言語らしさ」は大事だと強く感じるようになりました。
言語らしさには、その言語の機能をよりよく活かす方法や、言語特有の落とし穴を回避する知恵が詰まっています。Pythonを書く上でも、Pythonの機能を活かし、落とし穴にはまらず、他のPythonエンジニアにとって読みやすく、Pythonモジュールのユーザーにとって使いやすいプログラムを書くために、「Pythonらしい」プログラムを作ることが大切だと思っています。
Q6:「Pythonic」について、一言お願いします。
Q5に書いた通り、私はPythonらしさ(というか、言語ごとの「らしさ」)を重視しています。
そうした言語の精神、作法がPythonicとしてまとまっているのは、わかりやすくてとても助かります。特に、Python Zenに列挙された作法には、多くの言語で普遍的なものもあれば、ある言語とは正反対のものもあります。こうしたPythonの在り方を強調しているおかげで、多くのPythonエンジニアがPythonicなコードを書きやすくなっているというのは素晴らしいことです。
Q7:Pythonエンジニアとしての今後の計画・夢・目標についてお教えください。
今のところ、業務でPythonをがっつり使う予定はありません。しかし、遠くない将来にはPythonが必要になりそうに思うので、その時にしっかり(その精神も含めて)使えるように準備をしておきたいと思います。当面としては、Python製のツールを使う時にこの知識を役立てるつもりです。(特にAnsibleのエラー出力の解読)
これまでLinuxでちょっとしたスクリプトを書く時はBashスクリプトを使うことが多かったですが、Pythonも広い環境で最初から入っていることが多いので、ちょっとした便利遣いに活用していきたいです。

