認定スクールであるトレノケート株式会社様に取材を行いました。

(左:小原氏、中央:川上氏、右:長山氏)

◆トレノケート株式会社について
ヒューマンスキル・ビジネススキルなどのソフトスキルを含めた1,000以上のトレーニングラインナップを保有していることから、新入社員から経営層まで対応でき、また、ニーズに合わせた柔軟な教育カリキュラムを提供できるため、同社の顧客は複数の研修サービス提供企業と契約せずとも同社のみで必要な研修を受けることができます。
同社が開発する教育コンテンツと、幅広いスキル・経験を持った品質の高い講師陣による研修への評価は非常に高く、大手企業をはじめとする多くの企業からの信頼を集めています。

◆企業情報
企業名:トレノケート株式会社
URL :https://www.trainocate.co.jp/
住所 :東京都新宿区西新宿6丁目8番1号 住友不動産新宿オークタワー19~20階

◆インタビュー:
マーケティング本部 ビジネス開発部 オンラインビジネス開発グループ デジタルサービス統括 小原 隆義 様
ラーニングサービス部 テクニカルトレーニング第2チーム 川上 裕史 様
マーケティング本部 マーケティング戦略部 部長代理 長山 晴美 様

貴社のスクールの特徴をお教えください。
長山氏)
講義は現場経験が豊富な講師が現場で使える技術を中心にお伝えし、また、コンテンツの作成も当社が行うことで、クオリティの高い教育カリキュラムを実現しており、受講されたお客様からの評価も高く、リピート率は90%を超えています。
これまで集合研修を中心に行ってきましたが、昨今の情勢からオンラインでの実施やeラーニングも力を入れています。特に、法人研修のためにつくられた実践カリキュラムとして、DX時代の企業課題を解決する最強チーム育成に最適なTRAINOCAMP(トレノキャンプ)はご好評を頂いています。

Python研修コースを始めたきっかけを教えてください。
川上氏)
これまで開発系の研修はJavaを中心に学んだあとにWebアプリ開発などを行ってきましたが、昨今は新入社員向けのもっと簡単なプログラミングを経験させられるような研修を行いたいという要望が増えていました。
当時、そうした要望に合う研修は用意していなかったのですが、Pythonなら、WindowsやLinux、macOSなど様々な環境で実行でき、シンプルで分かりやすい文法で、Webアプリの開発もできるため、研修コースに取り入れることを検討するようになりました。
また昨今はデータ分析も注目されておりますので、既存エンジニアを育成してデータ分析をできるようにしたいという企業が増えています。データ分析の分野で主流となっているPythonならその要望にも応えられますので、2016年からPython研修を本格的に提供することになり、現在に至るまでラインナップを増やしています。

Python研修コースのご紹介をお願いします。
川上氏)
「集合研修」と「オンラインLive研修」、オンデマンド配信型研修「TRAINOCAMP(トレノキャンプ)」の3種類をご用意しています。一口にプログラミングといっても、周辺ツールや開発周りの業務知識が必要になりますので、まずは網羅的に学べるようなカリキュラムを提供していることが当社の強みになります。
まず集合研修とオンラインLive研修ですが、Pythonプログラミングの基本からオブジェクト指向、標準ライブラリの活用など順番に受講していくことで実務に通用する知識を吸収できるようになっています。基本的な知識を習得した後は、Django(ジャンゴ)を使ったWebアプリケーション開発や、データ分析といった、目的に合わせたカリキュラムを受講いただくことが可能です。また、インフラエンジニア向けのPythonコースでは、該当コースで学習が完結するように、インフラエンジニアに必要な内容を絞り基礎から活用までを扱います。
Pythonプログラミングの基礎のコースでは、いわゆる開発系のエンジニアだけでなく、インフラ系のエンジニアや、エンジニアではない方もおり、様々な方がPythonに注目して受講されている印象です。

小原氏)
オンデマンド配信型研修は「TRAINOCAMP(トレノキャンプ)」と呼ばれる開発者向けの動画を中心としたオリジナルのeラーニングシステムをご用意しています。
本サービスを提供するに至ったきっかけとして、「転職を考えたときに企業の人事担当者が求めるスキルと求職者側にすれ違いがある」と聞いた事にあります。
つまり、求職者は自身の力をしっかりと証明する必要があるということになりますが、昨今注目の集まっているAI系に該当する資格は多くありますが、初心者が手軽に目指せる資格かといえばそういうものでもありません。そこで初心者が最初に目指すゴールが必要だと考えていたところ、Pythonエンジニア育成推進協会の試験を見つけました。本試験は最初に目指すゴールとして難易度の設定が適切と感じたため、TRAINOCAMPの中で試験対策を網羅できるようカリキュラムを作成しました。
まずはデータ分析試験の対策を提供していますが、今後は基礎試験向けの対策も公開する予定です。

インストラクターの方の教え方のコツやこだわりを教えてください。
川上氏)
集合研修・オンラインLive研修はモチベーションをあげることが学習にとって重要なため、Pythonの習得によってエンジニアのできる範囲が広がるということを研修の冒頭で伝えています。
そして、開発経験者の方には、Javaなどの他の言語と比較しながらPythonを簡単だと感じてもらうともに、Pythonらしさを学んでもらえるように研修を行っています。
またプログラミングが初めての人には、無理なく理解でき、そして楽しく学習できるよう、ワンステップずつ進めていくことを心掛けています。実際にやってみて、思ったより簡単に動いた、不安だったけどちゃんと理解できたという嬉しいコメントをいただいています。

小原氏)
eラーニングは動画がメインになりますが、動画の研修の場合、淡々としゃべるものだと聞いているのが辛いので、面白さが重要です。
そのため、教材を作る際は音楽を入れることはもちろん、ゲームの実況中継動画を参考に、感情の動きがわかるような動きや、意外性、飽きのこない演出を組み込むようにしています。また、モチベーションが下がらないよう、ただ情報を伝えるというものではなく、ハンズオンを取り入れ、とにかく手を動かしてもらいながら体験できるようにしています。

Python試験を受験される方へのメッセージをお願いします。
川上氏)
Pythonを学習することで、仕事を得る機会が増えるとともに、その業務の質が上がっていくと考えています。例えば、Webアプリの開発だけでなく、サーバやネットワーク、クラウドなどのインフラの運用・構築の自動化やデータ分析による業務効率化など、様々な場面で役立てられるシーンが来るはずです。
まずは一つのマイルストーンとして、Pythonエンジニア認定試験の合格を目指し、当社の研修サービスを活用して頂ければと考えています。

小原氏)
データ分析試験の対策を作るにあたってモニターを募集しましたが、その中の一人が、開発者志望ではなく、Pythonに興味があるという人でした。その方は参加後、データ分析の知識が評価され、経営企画の職で正社員として就職が決まりました。
データ分析は開発者を目指す方でなくとも、業務の中で本来必要となる知識だと考えています。
開発系ではないけれど、Pythonを身に着けてみよう、データ分析の知識を身に着けることで業務に役立てたいと思われるようならぜひ学習してみてほしいと思っています。
特に初心者は知識やスキルを証明できる試験合格を持ちながら、それをモチベーションに学習するのが良いと思っています。Pythonエンジニア育成推進協会の試験はその上で非常に利用しやすい難易度設定になっています。TRAINOCAMPはPythonエンジニア認定試験の範囲を押さえながら、追加の知識の習得が可能です。今後はPythonを使った業務改善や機械学習のハンズオンのコンテンツも強化していく予定です。

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