ゴールド認定インテグレーターのKCCSキャリアテック様へ取材を行いました。

◆KCCSキャリアテック株式会社について
京セラグループとKDDIグループの共同出資事業として設立されたKCCSキャリアテック株式会社は、ITの中でも法人向けネットワーク構築や、無線通信に関する領域に特化したエンジニアの派遣サービスを提供しています。
同社では、IT業界初心者の採用も積極的に行っており、初心者でも現場で活躍できるよう、ネットワークの基礎、Linux、Pythonをはじめとした基礎的な知識を身に着けて顧客へ派遣されています。
この研修は同社が過去十数年に渡って蓄積してきたエンジニア育成ノウハウを基に考案されたもので、研修の最後には受講者にプレゼンをさせることで習熟度を測っています。
同社の人材派遣サービスはKDDIグループをはじめとした多くの企業で利用されており、同社に所属しているエンジニアへの評価は高いものとなっており、昨今は顧客企業内のエンジニア育成を求められるケースが増えており、顧客への研修を行うこともあると言います。

<企業情報>
企業名:KCCSキャリアテック株式会社
URL:https://www.kcct.co.jp/
住所:東京都港区三田3-11-36 三田日東ダイビル1階

<インタビュー>
管理本部 人材採用部 部長 塩原 雅史 様
管理本部 人材採用部 キャリアコンシェルジュ 菊池 顕美 様
管理本部 研修課   グループリーダー 久保 晋也 様

会社で力を入れているビジネスについて教えてください。
菊池氏)
特に強みとしているのが、法人向けのネットワーク構築や、無線通信に関する領域になります。その領域に特化したエンジニアを育成し、主にKDDIグループに派遣をしていますが、最近では他の企業様でも業務を行うことが増えています。
また、ネットワーク系とPythonの研修を社内向けに行っていますが、お客様に求められて研修を行うこともあります。

Pythonを使ったビジネスをご紹介ください。
久保氏)
現状、案件としてというよりは、自身や周囲の業務を改善するために、Pythonを使ってツールを作ることが多いようです。
案件とは別の取り組みとして、当社は現在、バスケットチームである千葉ジェッツのスポンサーをしています。
その関係で、試合に勝つためにPythonを使って分析してみようという取り組みがあり、現在、データの成型まで完了しています。今後、自チームと対戦チームの戦況や個人プレイの傾向をもとにした傾向分析をやっていく予定でいるようです。

Pythonエンジニアの育成はどのように行っていますか?
久保氏)
当社の研修ではPythonの学習を希望する場合には、LinuxなどのOSやネットワークに関する研修も必ず同時に行うようにしています。
まずOS側を含めたインフラ回りの基礎から学習をしていきます。その際、プログラムのファイルをどこにおくか、実行権限をどう設定するか、どのように動かすのかといった、OSとプログラムの関係性を学習します。
Pythonの学習に入ってからは、画面に文字を出す方法や構文、if文などのPythonの基礎からスタートします。具体的にはテキストの例文を打ち込んでみたり、機能を追加してみたりを繰り返して、コードの書き方と、書いたことでどう動くのかという確認を一週間ほど行います。
講義を聞いて終わりではなく、必ず自身で考えられるよう、その日に使ったプログラムを改造させてみたり、前回活用したものを使わないとできない課題を出したりと、一回の講義で自動的に復習をするような流れにするようにしています。研修の最後には必ず自分の言葉でアウトプットを作ってもらうようにしています。
基礎学習を終えた後は、基礎試験を受験してもらい、合格後にはライブラリを活用した画像収集、画像認識をするプログラムを作るなどの機械学習を簡単に行っています。

今後のPythonビジネスへ寄せる期待感と、展開についてお教えください。
久保氏)
ネットワーク分野に限ったことではありませんが、Pythonを習得していることは、確実に強みになると考えています。当社はインフラに特化していますが、今後、Pythonを使ったインフラ管理の自動化なども当たり前になって行く時代がやってくると思いますので、期待しています。

塩原氏)
採用の視点でみても、Pythonは求職者にアピールできるという魅力を感じています。
Python自体が新しい技術であるため、経験者も、業界未経験者も、興味を持っている人は多くいます。その注目度の高さから、Pythonに関わる仕事をすることができるとPRすると求職者が増加します。
現状、Pythonよりは他の言語を使用する案件が多いことは確かですし、Pythonの案件があっても他の言語の経験を求められることが多く、Pythonだけの案件というのはまだまだこれからという感覚です。
ですが、社員自身もPythonの案件を積極的にやっていきたいと考えるメンバーが多いので、Python案件があれば積極的に受けていく予定です。

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