沢田 洋介様のPython 3 エンジニア認定基礎試験合格体験記を公開しました。

◆合格者情報
・お名前:沢田 洋介
・エリア:関東
・合格された試験:Python3エンジニア認定基礎試験

Q1:Python経歴年数とPythonに出会った際の第一印象についてお教えください。
Pythonは2016年から開始して経験年数4年程度になります。以前は業務でExcelVBAやSQLを利用していましたが、本格的にクラスを利用したアプリケーション作成がしたくなり、簡単に利用できそうな言語としてPythonを選びました。
会社自体は非IT系で特にプログラム言語に関する学習コースは無く、個人的にもJavaやC++といった主要な言語の経験も無かったので、まともなプログラミング言語として学習するのはPythonが初の経験となりますが、第一印象としては、環境構築が非常に簡単にできて”まずやってみる”のハードルがとても低いこと、簡潔な構文が半ば強制されるため、コード自体があとから読んでわかりやすくなりやすいという点です。特に型宣言が不要なので、使いたいときに変数を即使えるのがExcelVBAと比べて大きな使いやすさを感じました。

Q2:Python技術者認定試験を受けたきっかけと勉強方法についてお教えください。
経験年数は4年近くになりますが、興味のある分野からいきなり入る形で進んできたので、リストのスライスやイテレータといった基本的な部分の理解がまだら模様になっていた感がありました。PyConJPにも何度か参加し、いろいろな講演を聞いて刺激を受けましたがが、今後いっそうPythonを使いこなしていくうえでは、どこかで技術の”決算”をした方が良さそうだなと思い、受験することにしました。すでに実装経験があって手触りはわかっていたので、オライリーの入門書を通読したり模擬テストを通したりして純粋な試験勉強時間としては数時間程度かと思います。

Q3:Pythonエンジニア認定試験を受けて満足していますでしょうか?
満足しています。基礎的で理解が怪しかった部分がきちんと復習できたことと、最近、社内でもPython利用開始の流れができつつあり、それに向けて箔をつける意味でもよい機会になったと思います。

Q4:会社からの受験補助や資格手当がありましたでしょうか?
No

Q5:Pythonエンジニアとして大事にしていることはなんですか?
Pythonは言語の仕組みや各種ライブラリ自体がとても洗練されており、それらが提供するベスト・プラクティスを理解し則ることが大事だと考えています。弓道に「正射必中」(正しく弓を射れば必ず的に中る)という言葉がありますが、Pythonも言語そのものが提供する考え方を理解して正しく使うことで、自ずと保守性やパフォーマンスの高いコーディングができると考えています。

Q6:「Pythonic」について、一言お願いします。
私の考える「Pythonic」とは、言語の価値観の根底に「美しさ」「簡潔さ」「明確さ」を置くことで開発者の思考も自ずとそうなるように仕掛けられている、ということです。開発の道具であると同時に思考の道具でもあると思います。

Q7:Pythonエンジニアとしての今後の計画・夢・目標についてお教えください。
業務自体は非IT系なのでPythonは「手元の便利な道具」として活用しているにすぎませんが、Pythonの裾野の広さ、すなわち「どんな分野に踏み出すにしても何かしらPythonのライブラリがある」という状況は、Pythonを利用することで得られる効果にとても大きなレバレッジをかけているといえます。何かしらの課題についてPythonを利用して解決が図れたとき、その道程の途上にコードやライブラリを残していくことで、さらなる裾野の拡大に寄与できるとよいと考えています。

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