【レポート】デブサミ2022で新試験解説!初学者むけ学習法・稟議の必要な市場データ解説

2022年2月17日(木)、翔泳社主催のDevelopers Summit 2022にて、当協会の代表理事 吉政 忠志と顧問理事 寺田 学が登壇いたしました。

当日は「今年実施予定のPython新上位試験と模擬問題の解説と稟議に役立つ市場データの解説」と題した講演を行いました。本講演は非常に多くの方にご聴講いただき、実践試験へご興味をお持ちいただいたようです。ありがとうございました。本記事では講演の概要を記載いたしますのでご興味がある方はぜひご一読ください。

今年実施予定のPython新上位試験と模擬問題の解説と稟議に役立つ市場データの解説

■代表理事 吉政 忠志)Python試験を取り巻く環境
当協会はPythonの作法であるPythonicを理解した上でPython人材が育成されるよう設立され、Python3エンジニア認定基礎試験、データ分析試験という2種類の試験の運営や教材認定、コミュニティ支援などをはじめとした普及活動を行っています。

◆当協会の直近の活動報告
昨年、経済産業省のガイドラインであるITSSのISVマップに登録され、基礎試験、データ分析試験ともに、職種:ソフトウェアディベロップメント、専門分野:応用ソフトのレベル1の認定をうけました。おかげさまで多くの方に受験頂いており、4年目には年間1万人、5年目の現在は1万7000人のペースで受験頂いています。

また、初心者向けの教育に使用できる画像やドキュメントを無料で公開するオープンドキュメントプロジェクトも開始しました。現時点ではそう多くは掲載していませんが、今後より充実させていく予定です。なお本プロジェクトは商用、非商用問わず、皆様が自由に利用いただけるライセンスCC-BY 4.0 国際を採用しており、改変等も自由に行っていただけます。さらに当年、3月1日よりPython ZENとPEP8の理解度を無料で測定できるPythonZen & PEP 8 検定試験を開始します。

◆昨今のPython市場動向について
昨今、AIや機械学習、ビッグデータ、インフラ自動化といった分野の盛り上がりに加え、国自体がプログラミングを推奨していることからPythonへの注目度が上がっています。それは各媒体による調査結果でも明らかになっており、特にPython関連の求人数の伸びは著しく、2021年4月時点の調査に対し、2022年1月の調査では223%増(求人件数6万件超)となっています。また、Pythonに興味を持つ方も多く、TIOBEの調査では今学びたいプログラミング言語として1位を獲得しています。

こうした盛り上がりの背景にはPythonがAIや機械学習、ビッグデータ、ネットワーク自動化、Webなどの幅広い分野で活用されていること、そして、それぞれの分野の成長が非常に早いことから各企業がそれに対応すべく求人を出していると考えています。

◆本年公開予定「Python 3 エンジニア認定実践試験」
現在、Python3エンジニア認定基礎試験と、Python 3 エンジニア認定データ分析試験の2種の試験を通年で実施しておりますが、2022年中には新たにPython3エンジニア認定実践試験を公開する方向で調整をしています。実践試験はPythonを実践的に使用していくうえで重要な仕様やライブラリの使い方を問うものとなっており、教材は2022年1月に発売されたPython実践レシピ(技術評論社)となります。出題範囲等については以下URLでご確認ください。受験方法は他試験同様、CBT方式となります。
https://www.pythonic-exam.com/archives/news/python_jissen

本試験の開始は2022年の夏から秋ころを予定しており、2月27日にベータ試験を実施します。ベータ試験は申込受付を開始して半日で満席となり、非常に注目を浴びており、キャンセル待ちや追加の実施についてのお問い合わせを数多くいただいております。現在、全国でのベータ試験が実施できないか模索している最中です。

◆当協会からのトピックス
Pythonの学習を進められている方、受験を希望される方向けの情報提供等を行っております。

マイナビニュース Python学習コーナー

寺田による初心者向けのつまずきやすいポイントの解説等のコラムが公開されています。

日本の人事部

人事部の方向けにわかりやすくPythonと、Python試験の解説コーナーを設けています。

・Software Design

毎月発売される同誌にて、情報局として連載を掲載しています。

・<キャンペーン>受験宣言して教科書のPython本をもらおう!

SNS上で条件を満たした形で受験宣言を行うとPython本がもらえるキャンペーンを実施中です。PythonはPyCon JPをはじめとしたコミュニティ活動が活発です。基本的に学習系のコミュニティが多いため、仲間と共に無料で学習することができるものもありますのでぜひ参加をご検討ください。また、当協会の認定スクールや認定スクールが実施している模擬試験などもぜひご活用ください。模擬試験を実施している認定スクールは各試験のページに記載されています。

■顧問理事 寺田 学)実践試験について
試験の学習範囲についてはWebをご確認いただくとともに、過去の登壇資料に模擬問題が入っておりますので参考にしていただければと思います。

https://www.pythonic-exam.com/archives/news/python_jissen

実践試験については主教材に対して出題割合が掲載されています。基本的にPythonに特化して、標準ライブラリ+αでできるという事にフォーカスしているため、サードパーティ製ライブラリについてはなるべく排除した形で出題する予定です。例えば私がよく利用するBeautiful Soupやopenpyxlなどは出題範囲外で、標準でなるべくできることといった形での出題となります。一方、前半に出てくるBlackやflake8などの静的解析ツールは出題範囲に入ります。

◆実践試験模擬問題

例題①

例題③

例題④

解答は公開している資料をご確認ください。

◆合格に向けて、出題範囲の補足と学習のポイント

実践試験はこれまでの基礎試験などと比べ、環境の問題、コーディング規約、言語仕様、ライブラリの使い方なども対象となりますので、ある程度網羅的に知識をつけていかなければ答えられないかと思います。なお、8章のライブラリについてはサードパーティ製のものは除外されます。そのため8章が対象となるのは日付と時刻の処理となります。そのほかの対象、除外となる部分の詳しい情報は出題範囲表をご参照ください。今後のスケジュールは2月27日にベータ試験を実施し、正式な開始は2022年の夏から秋ごろを目指しています。実践試験に関しては基本的にこういうのは知っていて欲しい、こういうのは知ってるべきだという部分を出しており、使い慣れていない方の場合、これはどのようにすればいいのかと思うようなものになるかと思います。そのため、難易度調整が非常に難しい部分ではありますが、これをクリアしていればPythonを実践的にやってきたのだと感じられるレベルで調整するようにしています。主教材とした書籍は本自体がそれなりのボリューム感あるものになっていますので、まずはすべて一通り眺めて頂き、出題範囲を重点的に何度か繰り返し学習頂ければ合格できるのではと思います。そのため、すでに業務で実践的に扱っている人にとっては多少勉強すれば合格できるのだはないかと想定しています。

 

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