Pythonicな運営(Pythonエンジニア育成推進協会版 Ver1.0)

Pythonicな運営とは(Pythonエンジニア育成推進協会版 Ver1.0)

言葉の定義
•    団体: 会社、各種法人、コミュニティ、ユーザ会、勉強会、ボランティア団体などを指しており、法人化の有無は関係なく一定の人数が集まる組織を意味しています。
•    運営: イベントやミートアップ、その他の活動や事業をとりまとめ、実行し管理することを指しています。
•    Pythonic: 主にコーディングスタイルに対し、Python的やPythonらしさなどを総称している考え方で、グローバルなPythonコミュニティの中でしばしば使われる表現です。完全な定義はありませんが、Pythonの import this に出てくるThe Zen of Python の考え方を踏襲しているかどうかが判断材料の一つとなります。

Pythonicな運営とは
Pythonの import this に出てくる The Zen of Python (PEP 20) の Zen は日本語の「禅」を表しています。この「禅」を関係者各位が中心的な考え方に置き、団体を運営していくことを意味します。

Pythonicな運営のビジョン
The Zen of Python 以外の判断の規範として、団体の外から見ても、団体内部でも、合理的であり、リーズナブルな決定方法をとり、実施することが望ましいと考えます。合意やルールの変更がある場合は、ある一定の基準に基づき合意を形成し、スムーズに進めることが望ましいと考えます。。
さらに、合意やルールに無い事象が発生した場合は、都度場当たり的に対処するのではなく、この問題に関係各位前向きに、可能な範囲で議論をし、決定事項を明文化することが望ましいと考えます。ルールにない事象が発生するのは、ルールを事前に決めていないことが問題であり、その後、迷わず安定的かつ統一的な対応方法を議論し、明文化することが望ましいと考えます。。

情報の公開性
密談や根回しなどのクローズドなコミュニケーションを排除し、団体内部関係者がいつでも所属ワーキンググループ内で発生した事象や状況を閲覧できるように、公式コミュニケーション環境上に活動や発言の要約または事項を掲載することが望ましいと考えます。

団体の外からの意見を取り入れられるように、特定の機密保持情報を除き、できる限り情報を公式メディアに公開することが望ましいと考えます。公開情報には理事会議事録、社員総会資料も含まれます。

補足
•    ルールを決めるためのルール作りが大事で、ルールに則って決めたルールに従うことで、合理的な判断が下せると考えます。
•    やむを得ず、独断的な決定をする際も、その判断が合理的で、周囲に了承を得られる説明ができるかを考え、そのような説明ができるようにする必要があると考えます。
•    ルールを変えることを怖がってはいけないと考えます。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

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