当コラムでは、PythonZen & PEP 8 検定試験(こちらでオンライン受験できます)で出題されている問題の解説を行なっています。当コラムシリーズを読んで自信がついたら、ぜひ試験に挑戦してみてくださいね。
今回のコラムで解説する試験問題はこちらです。
問題
Zen of Pythonの7つ目の格言は、Pythonが特に重視しているものである。正しい文章を、次の選択肢の中から選びなさい。
- Readability counts.
- Availability counts.
- Scalability counts.
- Sustainability counts.
解答のヒント
動詞の「count」は「重要である」「価値がある」という意味ですので、こちらの問題は、「Readability」「Availability」「Scalability」「Sustainability」のうちのどれを最も重要視しているかという問になります。
Readability(読みやすさ)
コードや文書が理解しやすいかどうかの指標です。読みやすいコードは、他の人が簡単に編集できるため、メンテナンス性が高まります。
Availability(利用可能性)
システムが必要な時に利用できる状態であるかどうかの指標です。特に、オンラインサービスやアプリケーションにおいては高い可用性が求められます。
Scalability(拡張性)
システムにかかる負荷やデータ量が増加しても、柔軟に対応できるかどうかの指標です。システムがスケーラブル(拡張可能)であれば、将来的な成長や変化にも対応できます。
Sustainability(持続可能性)
システムが長期的に維持できる状態にあるかどうかの指標です。持続可能な取り組みは、環境、経済、社会などの側面を考慮しながら、長期的な利益を追求しています。
4つの中から選択できたでしょうか?
この7つ目の格言は、Pythonコミュニティが非常に重視しているポイントの一つです。この格言を守ると以下のようなメリットを得られます。
- メンテナンス性の向上
- コード修正や保守のハードルが下がります。他の人が書いたコードを理解しやすくなり、バグの混入が減り、バグがあったとしても修正しやすくなります。コードがスクランブルになりにくく、長持ちします。
- コミュニケーションの促進
- 他の開発者やチームメンバーとのコミュニケーションが円滑になります。なぜなら、コードから明確な意図を読むことができるため、コードレビューやディスカッションが円滑で効果的に行われるようになるからです。
- 学習の促進
- Pythonは初心者にも親しみやすい言語として知られています。この格言を守っているコードは学習者にとっても理解しやすく、Pythonの学習がスムーズに進みます。
正解について
ここまで正解のヒントをご紹介しましたが、いかがでしょうか? この問題はPythonZen & PEP 8 検定試験で出題されています。
自信がついたら、PythonZen & PEP 8 検定試験 で実際に試験を受けてみましょう。